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こころ豊かなあわの村
構成員の共同活動を通じ、粟野区域に存する農地・農業用水等の資源や農村環境の良好な保全と質的向上を図ることを目的としています
代表 石井 秀之
設立 平成１９年４月１日
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もうひとつの「こころ豊かなあわの村」
八柱神社の手水鉢（釣鐘巌）
もともとこの岩（巌）は、上野村の谷にあったそうじゃ
「あわの」のひとは、ぜひともそれを欲しいと願っておった
それでな、上野村の人々に、ぜひとも譲ってほしいとお願いをしたんだと
そうしたら、上野村の人々は「ああ、持ち出せたら「あわの」に譲る」と、こう言ったんじゃ
まあ、とても人さまの手では持ちだせんだろうと踏んでいたんだろうがのう・・
釣鐘巌
天保１３年（１８４２年）のことじゃった。「あわの」の人々は、初総会で村中総出で引き上げることを決議して、若い衆８０人を引き連れて上野村の谷に向かったらしいのぅ
そりゃぁ、上野の人々はたまげたろうな
「あわの」の若い衆は、井桁状のそりを使って、５トン近くあるこの「釣鐘巌」を「あわの」に持って来たんじゃ
その後も、この話を聞いたいろんな人がやってきて、ぜひともこの巌を譲ってほしいという話がたくさんあったがのう、「あわの」のみんなは、こころをひとつにして断り続けたんじゃよ。なかには、今の値打ちで数千万円といった人もいたそうだがのぅ、みんな断った
なんでかわかるか？
それはの、みんなで力を併せて得たものじゃったから、たとえぼうだいなお金であっても、守り抜かんといかんかったんじゃよ。
わかるかな？
「こころ豊か」じゃと思わんか？
「城田地区の旧蹟・災害」（山川和夫著）
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